Adhesion Mechanism: 接着のメカニズム

Source of Technologies

接着は、金属と樹脂、樹脂と樹脂など、混じり合わないものを結合する技術として使われることが多いと思います。また、この様な背景から、電子部品、自動車、航空機や医療まで、様々な分野で使われています。この接着には主に、以下の三つの結合力が働いていると言われています。

  1. 機械的結合(アンカー効果):接着面同士の凹凸部がお互いに結合し、外部からの物理的な力に対抗することで、接着力を確保するもので、投錨効果とも言われています。
  2. 化学的相互作用(水素結合):接着剤と被着材が、原子同士で互いの電子を共有することによって生じる共有結合や水素結合などの化学的作用によって結合するものです。
  3. 物理的相互作用(ファンデス・ワールス力):ファンデルワールス力は、すべての分子間に働く引力のことを言います。接着では、接着剤と被着材の分子が引き合い結合するものとなります。
金属とエポキシ樹脂との水素結合の状態

接着技術は航空機にも多く使用されています。その事例としてアルミニウムへの接着があります。ここでは、その下地処理について説明いたします。

参考文献:中前勝彦、樹脂-金属間の接着・接合のメカニズムの界面化学的考察、表面技術、Vol.66,No8,2015,pp338-341.

コメント

  1. […] […]

Translate »
タイトルとURLをコピーしました