Base Treatment under Aluminium Bonding：アルミニウムの接着用下地処理

アルミニウム合金の接着は、自動車や航空機で多く採用されている事例があります。ここでは航空機の接着前の下地処理についてお話しします。

航空機では、「胴体や主翼外板などの金属同士の接着」「金属と金属ハニカムとの接着」「複合材と非金属ハニカムとの接着」「金属と複合材との接着」の４つの部分で接着が使われています。

航空機の接着の下地処理には、はじめは溶剤洗浄が使われました。しかし、信頼性に課題があり、次に、硫酸と重クロム酸ソーダを使用したFPLエッチングに変わりました。

現在は、主に、信頼性と耐食性がある陽極酸化による化成処理が使われています。

陽極酸化処理には、クロム酸を使ったCAA。リン酸を使ったPAAなどがあります。

国内の自動車の接着の下地処理では、アルカリ液中で交流電流を流し陽極酸化をすることで、微細なポアにより密着性が良く、皮膜の厚さが従来よりも薄く熱伝導性に優れた陽極酸化が採用されている様です。

アルミニウム合金を使用した場合の下地処理には塗装と接着があります。これらが求められる背景については以下を参照してください。

陽極酸化の詳細についてはこちらをご参照ください。

接着のメカニズムについてはこちらをご覧ください。