Bias:偏見から起きる間違った判断

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バイアスは、思い込みと訳され、心理学では多くのバイアスが存在します。

例えば、災害があっても自分は大丈夫だと思い込み避難が遅れたり、異常があってもこの程度なら問題ないと誤って判断する「正常性バイアス」

人と同じでないと、どうしても気になる「同調性バイアス」

などがあります。

「正常性バイアス」は、予期しない変化に驚き、人への過剰なストレスが発生するのを回避するために自然に人に備えられた機能とも言われています。しかし、結果的にこれらがヒューマンエラーの原因となることもあります。難しいですね。

認知心理学では、「人は、知覚→認知→認識というプロセスを経て、周囲の状況を判断している」と言われます。この中の認知というプロセスは無意識に実施されているので、なかなかバイアスを無くすことは難しい様です。

このバイアスを取り除くには、この無意識の処理に対して、以下の人為的な行動が必要となります。

1)自分の行動で大切なことが何かを明確にして、その上で常に起こりうるリスクを考える。(例えば、先程の災害を考えると命が大切で、起こりうる災害というリスクを意識しておく)

2)ダブルチェックやマニュアルにより、自分の先入観だけに捉われない様にする。(同調バイアスが起こった時、それは、どの様に必要なのかを客観的に判断する)

3)実際に、知覚し認識したことが、「どういう原因で起こり、どういう影響を及ぼすか」について時間を置いて再び考えてみる。(その日の終わりに、日記や業務記録作成などで再認知する)

などです。

別の機会にお話ししますが、現在のAIは、知覚能力に限界があり、認知についてもアルゴリズムの影響を受けやすく、AI特有の人種や性別問題などに関するAIバイアスが起こることも報告されています。

リスクについて考える場合には、以下の内容を参考にしてみてください。

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