Operating Environment 地球は広い

Reliability

「地球は広い。そこで使われる電子機器環境も様々」

私は、赤道直下の国であるシンガポールへ行った事があります。また、北ではロンドンまでは行ったことがあります。でもまだ、砂漠やエベレストの様な高山へも、残念ながら宇宙へも行ったことがありません。

しかし、今は、人の居るところに、電子機器はあります。

これらの使用環境で、電子機器に与えられるストレスには、「気象条件」、「振動などの機械的ストレス」、「砂や塵埃の様な機械的に活性な物質」、「熱射や散水の様な特殊な気象ストレス」、「硫化ガスの様な化学的に活性な物質」、「げっし類やカビなどの生物的活性な物質」、車載では特別に、「電動機オイル、グリース、バッテリー等の液汚染液体」などがあります。

ここでは、「気象条件」と「使用環境」から生まれ、電子部品に大きな影響を及ぼすストレスである「熱ストレス」について考えていきましょう。

IECによると世界の「気象条件」は、「極寒冷、寒冷、緩寒冷、緩温暖、乾燥温暖、緩乾燥温暖、極乾燥温暖、湿潤温暖、湿潤温暖変化少」の9つの「気候の型」に分類されます。そして、それぞれの気候の型の気温及び湿度の上下限を年間極値(各年度の温湿度極値を多年度で平均した値で年に数時間発生するかどうかの値)があります。これを図に示します。

figure1.世界の9つの気象の型

そしてこの環境でどれほどの求められる性能を維持できるかで信頼性は異なります。

ただし、今回のこの資料は輸送機器や屋外設置機器を対象として、屋外環境をお話ししています。屋内環境はまた別途ご紹介いたします。

IEC60721-2-1 Classification of environmental conditions – Part 2-1: Environmental conditions appearing in nature – Temperature and humidity

熱ストレスと寿命については、この内容も参照ください。

湿度ストレスについては、ここをご参照ください。

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