Birth of Nobel metal:貴金属はどうやって生まれたのか？

「中性子とニュートリノの存在」

重い原子の原子核は陽子が多く存在しますから、互いに強く反発します。従って、恒星の中で核融合が起こることによる新しい原子の誕生プロセスは核結合エネルギーが最大である鉄で止まります。

では、これ以上の原子を持つ物質はどうやって作られたのでしょうか？

ここに中性子の存在があります。電気的性質を持たない中性子は、原子核に容易に近づくことができます。高温環境で、原子核が中性子を吸収し、その中性子が陽子に変わる「rプロセス」により、鉄より重い元素が創られたと考えられています。

このプロセスが起こる為には、超新星爆発や中性子星合体とニュートリノの存在があったと考えられています。

また、これらの金属は、隕石を通して、地球にやってきたと考えられています。

超新星爆発、中性子星合体や隕石による飛来は、それほど頻繁に起こるものでは無く、地球上では、これらの金属の存在量が少ないことはここからも理解できると思います。

小さな元素は、今から138億年前に誕生しました。詳しくはこちらをご覧ください。