「相対湿度によって変わる腐食」
湿度には、絶対湿度と相対湿度があります。
そして、相対湿度によって腐食の状況は変わります。
図は、横軸に金属表面の水の膜の厚さ、縦軸は、鉄鋼材での腐食度合いを示したものです。
水膜の厚さが10nmを越えるレベルで、相対湿度は60~70%になります。ここで腐食は、急激に増えます。
そして水没では、腐食は降下します。ここで腐食が降下する場合があるのは、水分中の溶存酸素の量が低下するからだと考えられています。
N.D. Tomashov : “Atmospheric Corrosion of Metals”, (MacMillan, 1966) p. 367.
一般の電子機器の場合、相対湿度85%が使用環境の限界だと考えられています。
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