SWOT Analysis:戦略立案のための環境分析

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戦略とは、「目標に対して、一貫した方向性(コンセプト・プラン)を示すもの」と言えると思います。この戦略を作成する為に、まず、自分の周囲の環境分析を行います。この手法としてSWOT分析を、ここから戦略の基盤を作成する事例として、クロスSWOTを紹介させていただきます。

1. SWOT分析

自らを、好要因と悪要因に、そして周辺環境を内部環境と外部環境の視点で見て、対象となるものの「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」の四章限に目標に対しての問題要因と環境を入力していきます。

例えば、太陽電池を作っている企業があるとしましょう。「強み」は好要因と内部環境の視点で、「太陽電池からコンディショナーまで、一貫したサービスができる」「機会」は好要因と外部環境で「カーボンニュートラル」。「弱み」は悪要因と内部環境の視点で、例えば「コスト構造」。脅威は「天候による変換効率」などが考えられます。

ここでは、「強み」と「機会」を同一視点で書かないようにするのが注意点です。これを間違えると、後々、誰に対して何をするのかを間違えたアクションをしてしまうことになります。先の例では、「カーボンニュートラル」を自社の「強み」とすると、「カーボンニュートラル」という社会環境が変化する度に、分析結果の「強み」を変えて行く戦略が必要となります。でも、本当の自社の「強み」である「一貫したサービス」は、本来「カーボンニュートラル」と関わる内容ではありません。視点をしっかり整理して、分析をするのがポイントです。

2. クロスSWOT

SWOT分析が出来ると、SWOTを「クロス」させて見てみましょう。

前述の事例で、「強み」と「機会」をクロスしてみると、『「カーボンニュートラル」という「機会」に対して「太陽電池からコンディショナーまで、一貫したサービスができる。」という「強み」を発揮して成長していく』という戦略が作れます。

「強み」と「脅威」をクロスさせると、「強み」を使って、脅威」をどの様に切り抜けるかといった戦略が作れます。

「弱み」と「機会」をクロスさせると、「弱み」を補強して、「機会」を最大化する戦略が作れます。

「弱み」と「脅威」をクロスさせると、最悪シナリオを回避する戦略が作れます。

一般的には、成長する戦略が求められているので、「強み」と「機会」がメインで話し合われますが、局面によっては、様々な使い方ができますね。

SWOTの四章限は、出来るだけ、多くの方に分かっていただく言葉を入れましょう。今回の事例では、「一貫したサービス」といった言葉などが選択されます。そうすると、皆さんの頭の中に、戦略を成功させるキーワードが「一貫したサービス」であると浸透していいきます。これにより、戦略である「方向性」の定着が行えます。

戦略ができたら次の段階は、戦略の中の問題探しと課題やリスクの対策立案です。例えば、「一貫したサービス」を作ろうと皆さんの頭の中に残れば、その為に「ロジスティックスの構築」「サプライチェーンの確立」「一貫したサービスを要求できない顧客への対応」などの分解されたレベルでの問題が確認できます。そして、それらの対策案が生まれれば、時間軸を埋めて投資効率を良くする為に「RM」を作成すると良いでしょう。

問題と課題とリスク対策や「RM」については、以下を見てください。

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