Utilization of 3D printer for the aviation field　航空機器分野での３Dプリンターの事例

「より軽量化が求められる航空機器分野での活躍」

３Dプリンターは、木型の代わりや試作に利用されます。しかし、それだけではこの加工方法を充分に活かした製品はできません。3Dプリンターを使うからこそ得られるラティス構造を特徴とした製品例として航空部品の軽量化の取組みを紹介します。

以前に、航空ガスタービンでの耐熱材料の紹介をしました。しかし、耐熱ガスタービンは、高耐熱ではあるが、軽量化は難しい。

この課題に対して以下の提案がなされています。 ① 従来鋳造法では難しいチタンアルミ合金を採用し、ＡＭ法を採用する。 ② また、ＡＭ法（3Dプリンティング積層造形法）による翼の作製ＡＭ法で作られた翼は、従来の工法と異なり、内部にラティス（三次元の網目構造）を持つ構造体を作ることが出来ます。

これにより、航空機のエンジンブレードに対して、「ａ)軽量化が可能になり、羽の根元かる力が軽減できることで破損に強い」「ｂ）金属疲労により亀裂が発生した場合に、ラティス構造により亀裂進展が止め破損速度を抑制することが出来る」といった特徴を持つことが出来るので、今後の活用が期待されています。

３Dプリンターについてはこの部分を参照してください。

以下に参考資料があります。

参考：NEDO 海外レポートNO.1120, 2017.9.22：ガスタービン翼を3D 印刷で製造するブレイクスルー (独)(2019.8.17)

https://www.nedo.go.jp/content/100868891.pdf